2018/09/17 弁護士のひとりごと
弁護士、ハイラルへ行く-ハイラル脱出
1 8月14日未明、窓を打つ雨の音で目が覚めました(白さんの言うとおり、雨が降ったな)。
あ~、こりゃ草原ダメかしら?と思っていたら、夜が明ける頃には雨が上がりました。
ところで、私の友人は、「雨が上がった」という日本語は変だね~と言います。雨は「上がった」のではなく、「降らなくなった(不下雨了)」のだって。
2 朝早く、ホテルから徒歩5分ほどの西山広場(手水舎のあるところ)へ散歩に行きました。
何というか、10日、11日は駆け足で通り過ぎてしまったような気がして。ちゃんとここで亡くなった人にご挨拶がしたくて。
それにしても、第3地区陣地では全員自決とは。誰か「ホントは死ぬの嫌だな~」と思っていた人いなかったのかしら?
途中で、律師(弁護士)事務所を見つけました。ハイラルにも、律師は勿論いるのだ~!
2 草原へ
9時頃、白さんから部屋に電話がありました。
雨も上がっていたので、草原へ行くことにしました。
この日、白さんは、息子の沢洋くんを連れてきていました。
沢洋くんはお父さんに似たか?よく食べます。あっという間に小籠包を5つも食べました。
3 もう一度第2地区陣地へ
前日、ハイラルに戻ってきたのは、祖父が私たちにもう一度会いたかったからかも知れません。父はもうここへ来ることは簡単ではないでしょうから。
(それにしても、じいちゃん、やることが少々乱暴だよ)
昼過ぎにもう一度第2地区陣地へ行ってもらいました。博物館には入りませんでしたが、少し、ゆっくりしました。
4 ハイラルの街を徘徊
午後5時50分の飛行機まではまだまだ時間があります。
ハイラルの博物館(中国の古代史とか好きな人なら面白いでしょうね)へ行った後、地元民が行く市場へ
生きた蚕もいました。きっと食べるのだと思います。満州里のレストランにもいたので。
5 やっと空港へ
夕方、食料(勿論、モンゴルピロシキ)を買い込み、ハイラル空港へ。
前日から白さんはずっと飛行機が飛ぶかどうか(私たちが北京へ帰れるかどうか)、心配していました。
「何だったら俺が車で北京へ送ってやろうか?30時間かかるけど」と言っていました。
・・・30時間は、日本人にはムリだよ。
白さんの心配もごもっとも、分かるような気がします。
8月の夏休みの時期の飛行機はどこも常に満席です。13日の満州里→北京の飛行機だって、きっとチケットは売り切れ、満席だったと思います。
その飛行機をキャンセルされ、数百人が一気に満州里で路頭に迷うわけですから、翌日の飛行機を急に手配するなんて、とても無理な話です。
もし仮に、私の中国語が堪能だったとしても、独力ではとても手配できなかったと思います。
・・・でも、それが出来ちゃうのも中国なんだな。友人のネットワークには感謝しております。この旅行、友人に手配してもらって良かったな~。良い勘しているぞ、私。
搭乗券を発券してもらって、こんなに嬉しかったことはありません。
ハイラル空港のクリーンエリアで売っていた水。7元(100円強)もしました。びっくり!
6 北京へ
午後5時50分発予定の飛行機は、30分ほど遅れてハイラル空港を飛び立ちました。
経由地の白城空港にもやっぱり30分ほど遅れて到着。
飛行機に乗ったままで良いのか、一旦降りるのか分からなかったので(多分降ろされるよねと思いつつ)、CAのお兄さんに英語で「降りなくちゃイケない?」と聞いてみました。
お兄さんは一生懸命英語で「一旦降りて下さい。30分後にまた戻ってきて下さい」と言った後、同僚のCAに「オレ緊張しちゃった!!」という表情をしています。
可愛いーっ!!と思う私はまがう事なきおばさんでした。
白城は、南モンゴルと接する吉林省の町です。
長春からハイラルへ列車で向かう途中で通る町です。
祖父もこの町を通ってハイラルへ行ったのかも知れません。
飛行機が遅れていたせいか、30分も待つことなく再び機内へ。一路北京へ向かいました。
7 北京到着
飛行機が降下し、南苑空港近くの高速道路の灯りを見て(ウルムチから帰ったときにも見た)、やっと北京に帰ってきたことを実感しました。
今日こそ、日系五つ星ホテルのバスタブが私を待っています。
飛行機は、予定時間より数分早く、午後10時過ぎに南苑空港に着きました。
荷物をピックアップして、友人と会えたとき、もう泣きそうでした。
8 日系五つ星ホテルのバスタブ
午後11時過ぎ、やっとホテルに着きました。
そして、部屋に入ると・・・またツインルーム!!・・・だから、わざわざ、少し高いお金を払ってダブルルームを予約したんですってば!!
フロントにとって返し、30分ほど抗議しました。
しかし、既にその日は満室で、ダブルルームは無い、とのこと。
無いものは仕方が無いですね、分かりました。でも、私は(少しだけだけど)高いお金を払ってダブルルーム予約したのです。
差額はどうなるの?というと、代金については、明朝、セールス担当が来るので交渉してくれ、とのこと。
分かりました。私も弁護士の端くれ、明朝交渉いたします、と言って、ツインの部屋へ。
念願のバズタブにお湯を入れていると、フロントから電話。「お部屋交換します」・・・グレードアップしていただきました。
ダブルベッドをタテにヨコにナナメに、転がりながら寝ました。
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