着物ふく

2024/11/06 着物ふく

着物のキホン-褄下(つました)に拘る

褄下(つました)とは、衿(えり)の一番下の部分から裾までの長さのことを言います。

褄下は、身長の半分がおおよその目安です。

私(身長157.5センチ)の場合、着物の身丈(身長と同寸が基本。何故なら、女性はおはしょりがあるので)は4尺2寸(約159センチ:身長より少し大きめ)で仕立てていて、褄下は、2寸0寸5分(約77.9センチ)です。

2尺1寸(約79.8センチ)でも良いのですが、これは好みの問題。

どこが好みの問題?

まず、着物を着るとき、腰紐は(右の)衿に掛かるように締めます。そうしないと、着ているうちに着物がずれてしまう。なので、褄下が長すぎるのはNGなのです。

とはいえ、褄下が短すぎるのもNG。何故かというと、褄下が短すぎると、おはしょりの下に褄下がべろ~んと出てしまうのです。あまりに長すぎるのはみっともない。

私の場合、2尺1寸だと、おはしょりの中に隠れる程度。2尺0寸5分だとおはしょりから少し衿先が出る程度。

おはしょりから衿先から出るのが好きか?おはしょりの中に収まっているのが好きか?

ここは好みの問題です。どちらでも良いと思います。私は、ちょっとだけ出ているのが好き。なので、褄下のジャストサイズは2尺0寸5分なのです。2尺1寸でも許せますが、それ以外は許せません。

リサイクル着物では、身丈や裄(背中心から袖の先までの長さ)、身巾などは記載されていても、褄下の長さの記載が無いことが多いのです。しかも、昔の人(私の母親くらいの人)は、自分の背が低くても、身丈は大きく作っていることがあります(多分、お嬢さんに着物を譲ることを考えてのことでしょう)。その様な着物だと、身丈は合っていても、褄下が短いということがままあります。

いざ着てみると、褄下が短くてみっともない、等ということがあるのです。せっかく安く購入しても、お直し代がかかってはたまりませんね。

自分の褄下を把握しておくのは、結構大事なことです。

 

 

 

 

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